君しかいない
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「君しかいない」も無事に最終回を終え、もう一週間がたちました。
早いですね。
まぁでもあれやな、姫ちゃんと綾ちゃんが付き合うことができてよかったよかった!!
まさかあのタイミングで、あのへタレの姫ちゃんが、 大 告 白 !! をするとは思いもせぇへんかったけどな。
でも、何はともあれ…
よかったな。
ってことで、今日の話は
俺の、岩崎剛の恋の物語。
おまえしかおらんねん
≪君しかいない≫番外編 ~岩崎剛の場合~
その①
おまえと一緒にいれて、こんなに幸せなことはない。
「玲ちゃ~ぁん!かーえろっ!」
「うん!帰ろ~!」
どんなに忙しいときでも俺は、玲ちゃんと一緒に帰る。
そもそも、なんでこんなにかわいくてプリチーで、なおかつ天才の松本玲ちゃんと付き合えたのか…
それは忘れもしない、去年の春。
合格発表のとき
初めて見た。
あんな笑顔
今まで、見たことなかってん
綺麗な顔して
綺麗な涙流して
だから声かけてん。
「あれ?教室で一緒にテストうけた子ぉやんな?」
隣に連れがおるのんも無視して、彼女の元へ近寄って、笑顔を向けた。
…実は、これはいつものこと。
何もせぇへんでも勉強だって出来たし、スポーツも出来て、顔もそこそこ整ってた俺は、昔からモテていた。
だからよくかわいい子とか、自分好みの女の子がいると、適当に話題を作って話しかけてた。
そして大概の女は
すぐオチル。
みんな結局顔やねん。顔がよけりゃな、誰でもオチんねん。
だから俺はよく言ってた
『俺にオチない女はいない』
でもおまえは違った。
「…私、保健室で受験したから。ナンパまがいなことこんなとこでしてんじゃねぇよ。」
へ?
「はっはぁ?」
「ちょっ玲!そこまで言わなくても…」
「私チャラチャラした男嫌いだし、それに関西弁って下品じゃない?ウザイよ。」
「玲!も~!すみません!」
そう言って彼女と、彼女と一緒にいた友達は行ってしまった。
「岩崎ぃ!!何してんだよ~」
「ナンパしてフラれるとかだっせぇな~お前(笑)」
なっ…なんやねん!つか、大阪を馬鹿にされたんが
むっちゃムカつく!
ゲキマジムカツク!
こんなにムカついたのに
まさかおまえと付き合うなんてな。
***********
始業式
クラス発表
自分の名前よりもまず見つけたのはおまえの名前だった。
≪松本 玲≫
松本ってゆぅんか
…よっしゃ。
ちゃうクラスやけど、一応隣のクラスや
絶対オトシタル。
大阪人のプライドあるってとこ見せたろぉやないか!!
その②に続く…
君しかいないも最終回を迎え、一段落して落ち着いた今日このごろの雨音です。
今日は『君しかいない』の番外編をかこうとパソコンに向かって電源をつけたわけですが…
パソをいじっているうちにそのことをすっかり忘れてしまって、時間がなくなってしまい…今にいたります(笑)
さてさて。
突然ですが、今日うわさの彼に出会いました。
なんで『うわさの彼』なのかというのは…
実はその彼、同じ女の子に3回も告白されて、3回もフッた人なんですよ。
友人にその話を聞いたときは「3回も同じ人に告白するなんてすごいなぁ」と爆笑してしまいましたが、でも笑っているうちに、3回もフッた人はどんな人だろうと思い…まぁ一応その『うわさの彼』には何度か会ったことはあったんですけどね。
マジマジとは見たことがなかったし、話したこともなかったので。
そしたら今日その彼に会った、ということです。
まぁ3回も告られただけあるなぁ~って感じの整った顔をしていましたね。
つか、背ぇ高すぎやし幽霊みたいに音なく現れるし
それにかわいい子に目がないらしく、しかも話によるとナルシっぽいってゆぅか完全にナルシで、自分はモテるとか普通にゆぅみたいやし。まぁ実際あの顔やしモテるんでしょうけどね(笑)
まぁでもイケメンくん好きの雨音が見とれるくらいの彼でした(笑)
みなさんの周りにはイケメンくん、いますか?
まぁ(君しかいないの)志摩くんみたいなイケメンで天才な人はいないでしょうけど(笑)
では、このへんで♪
番外編は時間が出来たらかくつもりなので、よかったら読んでくださいね~
誰もが俺を見た。
誰もが、姫野巧也を見た。
今まで一番見て欲しかった
戸田綾ちゃんも。
やっと俺だけを見てくれた。
君しかいない
finally
一番驚いていたのはきっと、
綾ちゃん本人だろう。
こちらに振り返った状態で止まってしまっている。
でも、その彼女に俺はもう何も言えなかった。
急に自分の気持ちを言ったからなのもあるのだろう。
他にも言いたい言葉はたくさんあるのに
声にならなかった。
辺りはシンとしていた。
誰の声も聞こえてこなかった。
聞こえてくるのは他のクラスの人たちの声だけ。
誰もが
俺と、綾ちゃんを見た。
「…なっん………」
初めに声を出したのは
「…っ………」
俺の、愛する人だった。
「なっ!ちょっ…なんで泣くんだよ?!」
彼女はいきなり泣きくずれて、地面に座り込んだ。
彼女の隣にいた友達も、我に返ったように彼女をなぐさめる。
俺も彼女の元に駆け寄った
「ごめん…こんなときに…嫌だったよな……志摩の…居る前で…」
言いながら、悲しくなった。
彼女の心には
俺ではなくて、俺の親友の、志摩がいて。
これは絶対で。
そう思うと、その場に居られなくなって
逃げるように彼女の傍から離れた
「まっ待って!!」
俺の腕を誰かが掴んだ
後ろをふりむくと
初めてみる泣き顔の君がいて
いつもの笑顔なんて
消えてしまっていて
あやまることさえ、出来ない自分が
たまらなく情けない。
「姫野…くん……」
彼女は泣きながら俺の目の前に歩み寄った。
「…旬…じゃなくてっ、志摩のことは…もう、終わったことだから。」
「へ?」
「私、すごく志摩のこと好きだったよ。大好きで、両親がいない私にとって、彼は家族も同然の存在で。彼がいないと生きていけないとも思ってた。だからその存在を失って、自殺しようかとも考えた。…でも死ねなかった。彼が助けてくれた。そして言ったの。」
―――俺は、ずっと傍にいるから
「恋人としては無理でも、ずっと傍にいるからって。その瞬間、私の心から彼に対して恋愛感情はなくなった。家族になった。きっとこんな気持ちは誰にもわからないと思うけどね…あと、もう恐れなくていいんだよって言ってくれた。」
「…何に?」
「…志摩は私のことよく気にかけてくれてるからさ、私よりも私のことわかってくれてんの。私が素直じゃないところとかも志摩が一番分かってくれてる。私の気持ちもね。」
ずっと俺の顔を見なかった彼女が、俺の目を見た。
その目に涙はもう、なかった。
「…ずっと、見てた。でも、好きになりたくなかった。昔のような、志摩と同じようになりたくなかったから。だから、あえて話かけもしなかった。」
「…は?」
誰を?
好きに?
彼女は、俺が困っている姿を見ると、くすっとかわいらしい顔で笑った。
「あたしも好き。」
「…あなたを見てるだけで、幸せな気持ちになるから。何もかも、忘れさせてくれるような気がしたから。」
彼女はそう言って、ポケットから携帯を取り出すと、俺のアドレスを聞いてきた。
「言っとくけど、私、滅多に男子にアドなんて聞かないんだからね?ってゆぅか…姫野くんが初めてで最後に聞く人なんだからね?」
彼女は顔を赤くしながら俺のすぐ隣に来て、俺のポケットから俺の携帯を取り出して勝手にアドレスを交換した。
全ての作業が終わると
俺も彼女も、いとおしい人を見て幸せな気持ちになった。
fin...
携帯からご覧の方…あとがきがあります。
もし見られない場合は、お手数ですがパソコンのほうからよろしくお願いします。
君しかいない
次で最終話になります!!!(多分…)
お楽しみに…
では
4月8日、始業式。
俺は教室にいた。
1年A組だったから、2年A組に。
一度、前のクラスで集まってからクラス発表があるからだ。
…今日が、出来るなら来てほしくなかった。
でも、今日は君に会えるから
だから嬉しいし、
幸せ。
君しかいない
eighteen
「ひ~めちゃん♪なんやねぇんその顔は!俺と離れてまうから寂しいんか?ん?どうなんや??」
「んなわけねぇだろ!」
いつもと同じ朝なのに
こんなに悲しい。
お願いだから…
綾ちゃんと…
「ほんとクラスどうなるんだろうね?」
「あたし綾と一緒がいいよ~!!」
「あっはは!」
綾ちゃんの笑う声
綾ちゃんの笑う顔
その笑顔が俺に向けられているわけではなく、でも、向けられたくて
綾ちゃんのほうに視線を向けてみる。
でも結局
話かけることは
出来なくて。
「あっ志摩やん!おっは~♪」
「おはよ。」
「ってあれ?東野は??」
「なんか熱出したらしいよ?」
「マジでか~!!まぁアイツ大事な日はいつも熱出す奴やしなぁ」
「え?じゃー東野来ねぇの?」
「うん。そうだよ」
…男とだったら話せるのにな。
はは。
ほんと、俺ってヘタレだよなぁ。
なんでほんの少しの勇気が出ないのだろう?
今日で君と同じクラスでいられるのが最後になるかもしれないのに。
なんで?
*************
「じゃ~クラスを発表するぞ~。えぇ~岩崎C組。上村A組。大野…―――。」
次々と名前と新しい組が担任の口から聞こえてくる。
お願い…
お願い…
「戸田C組…」
C組に…
お願いだから…
「…組…姫野…」
頼む!
お願い…
「G組。穂高は……―――。」
あぁ
ちがった。
そうだよな。
G組まであるんだもんな。
一緒になんて…
「じゃ~それぞれの教室に行ってください」
これほど悲しいことはない
「俺姫ちゃんと同じクラスちゃうし!!」
もう
君と隣の席には
二度となれない
しかもG組なんて、C組とまったく逆方向じゃん。
かなり離れてんじゃん。
ほんの少しの勇気
それがあれば
「姫野」
「あっ…」
こんなときに堤かよ…なんて思ってしまった俺。
「…悔しいけど、俺じゃだめだった」
「はい?」
「戸田さんに告ったけど、だめだった」
「…そっか……」
「…ごめんな。もう俺に構うなよ?」
「へ?」
そういうと、堤は俺の耳元で言った。
「好きなんだろ?だったら…―――。」
―――今、言え。
堤はそう言って、俺の背中を押してくれた。
だから言えた。
ほんの少しの勇気が
出たから。
「とっ戸田さん!」
「え?」
「好きです!!!」
教室を出ようとする彼女に、俺は周りのことなんて気にせずにそう叫んだ。
かなり恥ずかしかった。
でも
後悔はしてない。
「…戸田さんが、好きです」
to be contenued...
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「君しかいない」
は、馬鹿な男、姫野巧也による馬鹿な恋の話です(笑)
おもしろい話に出来るかはまだわかりませんが、気に入っていただけると嬉しいです。
(君しかいないは完結しました。)
更新は基本は週末ですが、結構不定期なので暇つぶしのつもりで気軽に読んでいってくださいね♪
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メールは
pnight-kimiina@xxne.jp
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