君しかいない
君しかいない
俺を見て? すこしでもいいから 俺ばっかり君を見てるんだよ 知ってる? 更新:週末
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「好きになんの、やめるわ!」
志摩に安心させるために、俺は笑顔で言った。
でも、やっぱり急すぎたかな?
でもな
『綾菜ちゃんと話せなくなるより』、
『志摩と話せなくなる』ほうが
俺にとってはつらいことなんだ。
君しかいない
seven
あと4日も経てば、『あの日』がやってくる。
「姫~~!!失恋は癒せたかぁ~~~~?????」
「プリンセス of 欠点…まだ心の傷は消えないのでありますか?」
俺の頭の上から次々に話す男たち。
「…その話題、やめてくれません?つ~かね、俺は!失恋したわけじゃない。恋愛感情ってもんがなくなっただけなんで」
そう言って俺は席から立ち上がる。
「どこ行くんや?」
「散歩!!!!」
「もうすぐ授業始まってしまうで?!姫!」
岩崎の言葉を最後まで聞かずに俺は教室の扉まで足早に向かった。
「あっ巧也…?」
「……おはよ!」
「えっどこ行くの??」
俺は志摩の問いには答えずに、ニコッと笑顔を作りそのまま何も言わずに教室を出た。
「志摩ぁ!おはようさん♪」
「あっおはよう…」
「何か最近姫とあんま話してへんやん。どないしたん?」
「……………」
「志摩~?お~い!生きてるかぁ~~~~?」
***************
「なぁ~~~にやってんだろなぁ~~~?」
「あ~それ、私も思うよ」
「だよなだよな~」
俺は一人で、学校の屋上にいる。
一人で、ここで寝っころがって空でも見たい気分になって。
だから一人で、ここへ来た。
……へ?
「……え?」
「どうしたの?」
「戸田…さん……?」
嘘だろ?
「姫野くんと話すのすごく久しぶりだね~。席離れちゃったら話す機会ってあんまりないよね?」
「そうだね…」
以前の俺なら、素直に嬉しかったのだろう。
「そういえばこのまえあった期末テストどうだった?」
彼女の笑顔
「あ~いつもどおりって感じだったよ」
彼女の声
「私も。ここの高校って進学校なだけあってテスト難しいよね?」
全て、愛しくて。でも彼女は決して、
「そうなんだよな~」
俺には
「ね~!あははっ」
本当の笑顔は見せてはくれない。
「………じゃあ、俺行くわ!じゃあ!」
「え?どこに行くの?」
「…教室!」
ウソツキ。
教室なんて、行く気なんてねぇのにな。
だって仕方ないじゃん。
今の俺じゃ、彼女と一緒に居ることは
つらいことでしかないんだから。
俺は学校から出て、行く先も考えずに電車に乗った。
……ったく!似すぎなんだよ!
綾菜ちゃ…戸田さんと、志摩。
喋り方や、ちょっとした仕草が、一緒なんだよ。
もう
「俺があの二人ん中に割り込むことなんて……本当の本当に…出来るわけねぇじゃんか…」
誰にも聞こえないように小さな声で言った。
『聞かれたくないんなら声に出すなよ』って、今、俺の隣にアイツ等がいたら言ったかなぁ?
でも、声に出したかったんだ。
少しだけ。
ほんの少しだけ、誰かに聞いてもらいたくて。
……矛盾してるよな。
思わず苦笑してしまう。
俺、何してんだ?
これじゃまるで、悲劇のヒロインじゃねぇか。
まぁたまにはいいかな。
そもそも本当の俺は恋なんて出来る男じゃなかったんだから。
女が嫌いだったのだから。
こんなことになるんなら、恋に落ちなければよかったな。
『あの日』のまま、時間が止まっていれば
恋なんてしなかった。
何で前に進もうとした?
そのまま立ち止まっておけばこんなことにはならなかった。
お前ならこんなバカな俺を見て何て言う?
あの頃と同じようにまた俺のことバカにしてた?
それとも、『あの日』のように俺を…
なぁ?何か言ってよ。
「……里砂。」
気がつくと外は真っ暗になっていた。
黒い闇に、かすかな白い光。
こんな都会の街でも雪って降るんだな。
そう思いながら近くにあった座席に腰をかける。
次々と進んで行く電車。
次々と、いくつもの駅を通り過ぎて行って…
それと共に時間も過ぎていく。
何時間経ったかなんてわからない。
別に知ろうとも思わなかった。
ただただボーっと、座席に座って窓の外を見つめていた。
「巧也!!!!」
「え?」
どこかの駅に着いた瞬間、ドアが閉まると同時に聞こえた。
でも、ドアの入口付近を見渡してもその声の主らしき人はいなかった。
やっぱり気のせいか。
そう思いまた元に居た座席に座った。
でも、それは確かに、アイツの声だった。
何個か駅を通り過ぎたあと、俺を迎えに来てくれた。
「巧也!!!お前っ何してんだよ!」
「志摩…?何で?」
「今何時だと思ってんだよ!心配かけんな!」
そう言って志摩は驚いて立っている俺を抱きしめた。
「ちょっ???!!って志摩~!キモいから!あっははははは!ちょいやめっ!」
「お仕置きだ~!お前って意外にくすぐられんの苦手だろ?ほれほれっ!!」
「あっははっはははは!マジ無理!もう耐えられねぇって!!あはははっ」
それからしばらくの間、志摩は俺をくすぐっていた(わきの下らへんを中心に)。
でも、やめてくれたかと思えば、志摩の表情がだんだん変わっていって…
「もう…俺に背中向けんなよ…」
「え?急にどうし…」
彼は
「勝手に一人で行動すんなよ!そんなに頼りねぇの?お前が綾菜のことやめるって言ったときだって、俺が『なんで?』つっても何も答えねぇで!俺、お前が女苦手なの隠してんのも知ってんだぞ?でも綾菜のこと、それでも好きになって、必死に女嫌い治そうとしてたから、あえて言わなかったけど!なぁ!お前、俺のこと嫌いなわけ?なんで……なんであからさまに避けんだよ!」
泣きながら、そう言って俺の足元に崩れるようにしゃがみこんだ。
俺はそんな彼を目の前にしても、何て言えばいいのか思いつかなくて。
ごめんの一言も言えなくて。
嫌いなんかじゃないとも言えなくて。
だから俺もしゃがみこんで一緒に泣いた。
to be contened…
あ~暗い!!!
しかも何で志摩と綾菜ちゃんが別れたのかもかけてないし!
まぁBGMのせいなんですよ。
こんなに暗くなってしまったのは…
ヘッドフォンで久しぶりに音楽なんて聴きながら小説なんて書いちゃったから…
もう二度としません
何か私って影響うけやすいんですよ。
人に流されやすいというか。
なので悲しい曲を聴いてると、悲しくなるんですよ(笑)
はぁ~なかなか明るい小説になりませんね。
次こそは!(とかいいながら次回もきっと…)
では、雨音でした☆
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女性
自己紹介:
こんにちは。雨音美夜です。
「君しかいない」
は、馬鹿な男、姫野巧也による馬鹿な恋の話です(笑)
おもしろい話に出来るかはまだわかりませんが、気に入っていただけると嬉しいです。
(君しかいないは完結しました。)
更新は基本は週末ですが、結構不定期なので暇つぶしのつもりで気軽に読んでいってくださいね♪
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