君しかいない
君しかいない
俺を見て? すこしでもいいから 俺ばっかり君を見てるんだよ 知ってる? 更新:週末
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そこには手紙が入ってあった。
ラッラブレター?!
と、思ったのもつかの間………
君しかいない
ten
―――今日学校行けなくてごめんな。
ちょっと話したいことあるから8時くらいに近所の公園に来て待ってて?
絶対来いよ。
………どこから見ても、差出人は俺に好意を持つような相手ではなかった。
「なんやーラブレターかと思ってさりげなくチラ見してたのに、志摩からかよ~つまらんなぁ~」
「…まぁ人生そんなに上手く行かないもんだって。」
俺は手紙に目を向けながら、作った笑顔でそういうと、いつもうるさい岩崎が急に静かになった。
「えっ俺なんか悪いこと言った?」
「いや、なんでもない」
そう言ってスタスタと歩き出してしまったので、俺は慌てて岩崎の元へと駆け寄った。
************
―――8時。
俺は志摩に言われた通り、近所の公園に居た。
回りは真っ暗で、そしてとてつもなく
「寒い…………」
早く来いよ…心の底からそう思った。
すると、遠くの方から足音が聞こえてきた。
それと同時くらいに降り出す雪。
最近雪降りすぎ。
ただでさえ寒いのに、最悪…
「ごめん遅くなって!」
目の前に現れたのは俺がずっと会いたかった人。
………いや、変な意味じゃないぞ?決して俺はボーイズラブつまりホモじゃねぇから!
「あっ志摩。先生がから風邪だって聞いたけど大丈夫か??」
実は心配だった。
志摩はめったに風邪なんかひかないから。
「あぁ、それ嘘だから。今日はサボり。」
「え?!」
「たまにはいいだろ?まぁとりあえずあっちのベンチに座ろ?」
「あっう…ん………」
俺たちは近くにあるベンチに座った。
…しばらく沈黙が続いた。
なんか、何話したらいいのかわかんなくて、志摩と一緒にただ座っていた。
志摩は俺のその様子に気付いたのか、少したってから話しだした。
「あっ俺が話あるって言ったんだから、俺から話さないと始まらないか」
なんて笑いながら言って、志摩は話をしだした。
「戸田のこと…なんだけど、俺のせいであきらめたりしようとしてる?」
「え……」
その話が出て来るとは思っていなかったので、何て言えばいいのかわからなかった。
「ごめんな。」
そう言って俺の頭をポンポンッとたたく。
「巧也は戸田のこと、好きだよな?」
「………」
あまりにも志摩が真剣な顔をして聞くので、俺は何も言えなかった。
「………好きな人って、なかなか出来るもんじゃないよ。巧也さ、中学の頃からずっと女苦手だっただろ?でも戸田のこと、好きになったんなんだろ?」
「……………」
「俺のことは気にすんな。戸田とはただの同級生だっただけ。少し付き合ってただけだから。キスも何もしなかったし、手だってつながなかった。だから、巧也が気にすることなんかない。戸田と巧也が付き合うようになっても、俺はお前のこと親友だって思ってるから。」
「……………」
俺はずっと俯いて、話を聞いていた。
………こんなはずじゃなかった。
「じゃあなんで最初に言わねぇんだよ」
こんなこと
「なんで!…っ………」
志摩に言いたくなんかないのに。
そう思うと涙が出てきて何も言えなくなった。
そんな俺を、志摩はいつもの優しい顔で
「ごめんな」
と、言っていた。
なんで好きになったのが
親友と同じなのかな。
なんでかな。
ただ
前に
進みたかっただけだった
ただ
また、恋がしたかった
「俺っ………綾ちゃんが好き………」
志摩に涙を流しながらそう伝えると、笑いながらそういうことは本人に言うべきことだろ。と言われた。
でも、俺…
「じゃあ今日は来てくれてありがとう。また学校でな!」
志摩は帰って言った。
俺、
気持ちを伝えることはいいことだと思うけど
綾ちゃんには伝える気はない。
だから
せめて
「俺、綾ちゃんが好き。」
誰もいない、この場所で。
この気持ちを伝える。
「綾ちゃんしか、俺の好きな人はいないよー………」
女が苦手だったけど
もう大丈夫かな?
理砂のおかげだよ。
もう理砂に会うことはないけど、いつかお礼したいな。
好きになるって、すごいことなんだな。
「俺の好きな人は
君しかいない」
少し大きい声でそう言った。
「………なるほどね」
後ろから、突然声がした。
ラッラブレター?!
と、思ったのもつかの間………
君しかいない
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―――今日学校行けなくてごめんな。
ちょっと話したいことあるから8時くらいに近所の公園に来て待ってて?
絶対来いよ。
………どこから見ても、差出人は俺に好意を持つような相手ではなかった。
「なんやーラブレターかと思ってさりげなくチラ見してたのに、志摩からかよ~つまらんなぁ~」
「…まぁ人生そんなに上手く行かないもんだって。」
俺は手紙に目を向けながら、作った笑顔でそういうと、いつもうるさい岩崎が急に静かになった。
「えっ俺なんか悪いこと言った?」
「いや、なんでもない」
そう言ってスタスタと歩き出してしまったので、俺は慌てて岩崎の元へと駆け寄った。
************
―――8時。
俺は志摩に言われた通り、近所の公園に居た。
回りは真っ暗で、そしてとてつもなく
「寒い…………」
早く来いよ…心の底からそう思った。
すると、遠くの方から足音が聞こえてきた。
それと同時くらいに降り出す雪。
最近雪降りすぎ。
ただでさえ寒いのに、最悪…
「ごめん遅くなって!」
目の前に現れたのは俺がずっと会いたかった人。
………いや、変な意味じゃないぞ?決して俺はボーイズラブつまりホモじゃねぇから!
「あっ志摩。先生がから風邪だって聞いたけど大丈夫か??」
実は心配だった。
志摩はめったに風邪なんかひかないから。
「あぁ、それ嘘だから。今日はサボり。」
「え?!」
「たまにはいいだろ?まぁとりあえずあっちのベンチに座ろ?」
「あっう…ん………」
俺たちは近くにあるベンチに座った。
…しばらく沈黙が続いた。
なんか、何話したらいいのかわかんなくて、志摩と一緒にただ座っていた。
志摩は俺のその様子に気付いたのか、少したってから話しだした。
「あっ俺が話あるって言ったんだから、俺から話さないと始まらないか」
なんて笑いながら言って、志摩は話をしだした。
「戸田のこと…なんだけど、俺のせいであきらめたりしようとしてる?」
「え……」
その話が出て来るとは思っていなかったので、何て言えばいいのかわからなかった。
「ごめんな。」
そう言って俺の頭をポンポンッとたたく。
「巧也は戸田のこと、好きだよな?」
「………」
あまりにも志摩が真剣な顔をして聞くので、俺は何も言えなかった。
「………好きな人って、なかなか出来るもんじゃないよ。巧也さ、中学の頃からずっと女苦手だっただろ?でも戸田のこと、好きになったんなんだろ?」
「……………」
「俺のことは気にすんな。戸田とはただの同級生だっただけ。少し付き合ってただけだから。キスも何もしなかったし、手だってつながなかった。だから、巧也が気にすることなんかない。戸田と巧也が付き合うようになっても、俺はお前のこと親友だって思ってるから。」
「……………」
俺はずっと俯いて、話を聞いていた。
………こんなはずじゃなかった。
「じゃあなんで最初に言わねぇんだよ」
こんなこと
「なんで!…っ………」
志摩に言いたくなんかないのに。
そう思うと涙が出てきて何も言えなくなった。
そんな俺を、志摩はいつもの優しい顔で
「ごめんな」
と、言っていた。
なんで好きになったのが
親友と同じなのかな。
なんでかな。
ただ
前に
進みたかっただけだった
ただ
また、恋がしたかった
「俺っ………綾ちゃんが好き………」
志摩に涙を流しながらそう伝えると、笑いながらそういうことは本人に言うべきことだろ。と言われた。
でも、俺…
「じゃあ今日は来てくれてありがとう。また学校でな!」
志摩は帰って言った。
俺、
気持ちを伝えることはいいことだと思うけど
綾ちゃんには伝える気はない。
だから
せめて
「俺、綾ちゃんが好き。」
誰もいない、この場所で。
この気持ちを伝える。
「綾ちゃんしか、俺の好きな人はいないよー………」
女が苦手だったけど
もう大丈夫かな?
理砂のおかげだよ。
もう理砂に会うことはないけど、いつかお礼したいな。
好きになるって、すごいことなんだな。
「俺の好きな人は
君しかいない」
少し大きい声でそう言った。
「………なるほどね」
後ろから、突然声がした。
[君しかいない]
俺が好きになる人は、君しかいない。
言われてみてぇ~(笑)
ということでこんにちは。
美夜です。
[君しかいない]もあっというまに10話目に突入しました!
まさか10話まで続くとは思っていませんでした(笑)
でももっと続けて行きたいと思っていますので!
これからも応援よろしくお願いします。
出来るだけ11話目も早く更新するので、暇な人はちょこちょこ覗いてみて下さいね
では、美夜でした!
俺が好きになる人は、君しかいない。
言われてみてぇ~(笑)
ということでこんにちは。
美夜です。
[君しかいない]もあっというまに10話目に突入しました!
まさか10話まで続くとは思っていませんでした(笑)
でももっと続けて行きたいと思っていますので!
これからも応援よろしくお願いします。
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では、美夜でした!
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HN:
雨音美夜
性別:
女性
自己紹介:
こんにちは。雨音美夜です。
「君しかいない」
は、馬鹿な男、姫野巧也による馬鹿な恋の話です(笑)
おもしろい話に出来るかはまだわかりませんが、気に入っていただけると嬉しいです。
(君しかいないは完結しました。)
更新は基本は週末ですが、結構不定期なので暇つぶしのつもりで気軽に読んでいってくださいね♪
*****************
メールは
pnight-kimiina@xxne.jp
によろしくお願いします!!!
その際には
お名前
(返信可能なメールアドレス)
を、ご記入して下さい。
アドレスが記入されていなければブログ内で返信します。
返信不要な方は、すみませんが返信不要とご記入下さい。
※一週間経っても返信がない場合は、届いていない場合がありますので、お手数ですがもう一度メールをよろしくお願いします。
なお、個人情報となるものは一切外部に漏らさないので、ご安心下さい。
「君しかいない」
は、馬鹿な男、姫野巧也による馬鹿な恋の話です(笑)
おもしろい話に出来るかはまだわかりませんが、気に入っていただけると嬉しいです。
(君しかいないは完結しました。)
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