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君しかいない

君しかいない

俺を見て? すこしでもいいから 俺ばっかり君を見てるんだよ 知ってる? 更新:週末
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すみません!!

前回の〔君しかいない〕は、nineではなく、eightの間違いです!!

この話が9話目(nine)ですので!

ということなので、この下に書かれているのは8話の続きになります。

ややこしくなってしまってすみません!!!


--------------------------------------------------------------------



……俺、年上としか付き合ったことないんだけどな。

はっきり断るつもりだった。



「…ダメ…かな……?」


君はそう言って俯いた。


君しかいない

nine


今日も暇だ。

学校なんて


「姫ぇ~~~」

「プッププ!プリンセス of  欠てぇ~ん!!」

「あれ?お前、姫の呼び方思い出したんやな~」

「あったりまえだろ!俺の親友だもん。」

「何ゆぅてんねん!!俺のほうが姫の親友やし!!!!!な~姫ちゃん♪」


……まぁ結構楽しいもんか。


「あのなぁ…お前らさ、親友と思うんならせめてその呼び名やめろよな…いちいち長ったらしぃんだよ。特に岩崎。俺は女じゃないから。『ちゃん』をつけるな。」

「え~僕ちゃん、この呼び方気に入ってるのにぃ~ひどぉいよ~そんなこと言わないでよ~」


そう言って俺に抱きついてくる東野。

それとは対照的に落ち込んでいる(ふりをする)岩崎。


俺は抱きつくな。と冷たく言いつつも、やっぱり笑いながら話している。

こいつ等といると、つまんねぇ学校も、結構楽しくなる。


…あれから俺は、戸田綾のことを忘れるのに必死だった。
忘れなくてもいいとも思った。
でも、やっぱり忘れた方がいいだろ?




フラレルノナラ、オモワナケレバイイ。






俺はいつもそう思うことで女を避けて来た。

だから、


俺は女が苦手になった。

お前、たったそれだけのことで苦手になったのか?

うん。たったそれだけ。


だから知られたくなかった。

それだけのことで…って思われたらさ、なんか男として恥ずいじゃん。

それに、




もう中学時代のようにからかわれたくなかった。



だから言いたくなかった。


でも、女が苦手になってしまった以上、それを治すことなんて出来なかった。



結局俺は、自分が一番大事な臆病者。
だからいつも逃げる。

彼女が待っていてくれている。

そう思っていても、何も行動を起そうとしない、いや、起すことも出来ない本当に臆病者。






****************



「姫ちゃん!」


俺を、愛しい君が優しい笑みを浮かべて言った。


「……里砂ぁ…いいかげんその呼び名やめようよ。女みたいじゃん…」

「だって姫ちゃんはあたしのいもーとだし♪」

「も~…じゃぁいいよ。それで。」


俺は里砂にわかるように、あからさまに不機嫌な表情をする。
すると、それに気づいた里砂は先ほど浮かべたのと同じように優しい笑みを浮かべて。

俺だけに笑ってくれて。

俺の髪をクシャクシャッとして、俺が最も言って欲しかった言葉を言ってくれた。



「うそだって。姫ちゃんは、あたしの彼氏だよ?」






俺たちは、まだ小学生だった。

周りにはまだカップルなんていなかったから、さんざんからかわれた。


だから幸せで。




幸せすぎた。




だから、俺はバカなことをした。

俺はバカだった。

今だって欠点ばっかりとって、どうしようもないバカだけど。

あの頃は小学生だったのもあって、物事を考えることがまだしっかりしていなかった。

結構他の子に比べたら、背が高くて、大人っぽくて、

それに彼女もいたりして、ませている子供と言われていたけど、


ただ単に、カッコつけの馬鹿なガキだった。



君は、里砂は、俺に気持ちを伝えてくれた。


「大好きなの」と。

「いつもイジワルばっかりしてたけど、全部かまってほしかっただけなの」と。


今まで付き合ってきた人と里砂は、全く違うタイプの人だった。



「…ダメ…かな……?」


君はそう言って俯いた。


なぜか、断れない自分がいた。

真っ赤に顔を染めた彼女の姿が可愛かったからかもしれない。

でもあの頃の俺は、自分の中で、何かが芽生え始めたのを抑えながら


「ダメじゃないよ。」


と言って、彼女にキスをした。



いつも彼女は優しかった。
いつも傍にいてくれた。
いつも悩みを聞いてくれた。
いつも励ましてくれた。


今思えば、俺は里砂の言う通り

里砂の『彼氏』ではなく『妹』だった。


だから俺に頼れなかったんだよな。

ごめんな。

俺、里砂に頼りっぱなしだったもんな。


*******************


「姫~一緒に帰ろ!」

「あっうん。あれ?東野は?」

「昼休みんときに『疲れたから帰る』っつって帰ったやんか。」

「あっ…そうだったな。」

「聞いとけや。」

「あはは。ごめんごめん。」


あっという間に今日の授業が終わった。

久しぶりに昔のこと思い出していたからかな。


そんなことを思いながら、岩崎と会話を交わしながら下駄箱に向かう。


「…あれ?何これ。」




自分の名前が書いてある下駄箱を開けると、俺はそう言った。





   to be continued...







すみません!最初に注意書きを見ていただいたらわかるとおもいますが、

8話と9話を間違えてしまうという…

姫野くんなみのバカですね(笑)

なんて、ややこしくなってしまってすみませんでした。



ってかなっが。むっちゃ長い。

なんか9話長いと思ったのは私だけでしょうか?

も~8話と9話を間違えるし、無駄に長いし、本当すみません…



いやぁ~本当はもう少し後に姫野くんの過去を明かす予定だったんですけど、

なんか勢いあまって過去の世界に突入してしまいました(笑)

次は何かこうかな…とりあえず何が下駄箱の中に入ってたかですよね。

まぁヒントを言うなら…ありきたりな物ですね。

なので!続きを期待しないで待っていて下さい(笑)

あと、最後になりましたが、〔君しかいない〕読んでくださって本当に嬉しいです!!

12位になっていました☆本当にいつもありがとうございます!!

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では、また!!




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無題

うぅ…またまた続きが気になるとこでオワテル(;ω; )うまいなぁ~(・∀・)次が無性に見たくなるお 笑
みお 2008/01/25(Fri)22:13:53 編集

みお様

感想ありがとうございます。

いつもありがとう!
そう言ってくれるとほんま嬉しい
続きはかなり早ければ明日かあさってに、実は更新しちゃおうかな~なんて思っています!
…まぁ思い付いたらの話やけどね(笑)

でも!がんばって早めに書くので!

楽しみにしていて下さい

では、感想ありがとうございました。
またメールしようね
miyo. 2008/01/25(Fri)23:16:41 編集
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雨音美夜
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自己紹介:
こんにちは。雨音美夜です。
「君しかいない」
は、馬鹿な男、姫野巧也による馬鹿な恋の話です(笑)
おもしろい話に出来るかはまだわかりませんが、気に入っていただけると嬉しいです。
(君しかいないは完結しました。)

更新は基本は週末ですが、結構不定期なので暇つぶしのつもりで気軽に読んでいってくださいね♪



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